1人から10人、そして1,000人に

「1,000人」

いいねを押してくれた人の数、1,000人 —— 昨日の夜の時点でカウントしました。今年3月、下北沢オープンソースCafe(以下、OSSCafe)がオープンしてから9ヶ月ほど。年初はただの駐車場だったということを、もはや私自身忘れそうです。

さて、この記事ですが「コワーキング・アドベント・カレンダー2011」に参加しています。ちょうど、昨年のアドベント・カレンダーの最中に初めてのJellyに参加し、ほぼ一年。まさか、こんなにCoworking漬けの毎日になるとは。

オープンソースのこと、地域とのこと、記事のネタはいくつか用意していたのですが、冒頭の数字に圧倒されてしまったので今日のテーマも「1,000人」にして、カフェの一年を振り返りつつ、Coworkingで人を巻き込む過程を考えてみます。

偶然のような必然のような

そういえば、事前にネタを決めておくというのは、ちょっとCoworking的(?)じゃないですね。もっと偶然を楽しんで、その日出会ったことを瞬発力で料理することに、Coworkingの面白さはあるように思います。

そして、単純な偶然に思えなくなるのも、Coworkingの素晴らしいところ。ロールスクリーンが欲しいと思ったら堀江さんがいたり、照明で困ってたら中畑さんが翌日ふらっと現れたり、今年は嬉しい偶然が数多くありました。実は、OSSCafeの端緒からしても偶然の連発でした。

  • A. ガレージのシャッターを母がうっかり壊した
  • B. オープンソース活動の場所が欲しい
  • C. PAX Jellyに参加してしまった

つまり、A+B+C = 「Coworkingスペースを開くしかない」ですよね? これは誰が見ても明らかです。シャッターを修理する代わりに、サッシュを入れて空間を作るしか道はないじゃないですか。バタフライエフェクトならぬ、「母のうっかり」エフェクト。もう従うしかありません。

多分、偶然は「束ねる」と必然に近づきます。それがCoworking流の「面白い」ということなのかも。

フェーズ1 - 1人から10人へ

今年の3月から、水曜はJellyの日と心に決めました。毎週じゃないと人は覚えません(by Katzさん)。なので風が吹こうが雪が降ろうが、毎週水曜はとにかくJellyを開こうと。
※ちなみに、JellyというのはCoworkingイベントのこと

最初の日(震災の直前でした)、10人以上の方が参加してくれて、そのことが、本当にその後の支えになりました。(その後のカフェ構想へと繋がって行く話が一杯あるんですが、それはまた別の機会に)。ここで注目したいのは、10人という人数です。Coworkingでは、参加者の誰かが何かをやりたいと思ったとき、面白さを共有できたら、10人が動きます。これって、シンプルにスゴくないですか? 初対面の場合だってある訳ですけど、他人と動くことを楽しんでしまう…、なかなか従来だと難しいことだったと思います。
(例えば、毎回のイベントや、英会話教室企画とかがこのパターンですね)

誰かの思いつきに、他の人との偶然を巻き込んで、日々、何かのプロジェクトが生まれます。

フェーズ2 - 10人から100人へ

OSSCafeは、当初、友人が友人を連れて来ることで広まって行きました。この段階で、Facebookはとても有効です。Facebookページのトラフィックを見ていると、Googleからの流入が極端に少ないのが特徴。この傾向は12月の今も続いています。つまり、完全な口コミ型ですね。

  1. 知り合いの様子をFacebook上で見ていて、OSSCafeの存在を知る
  2. 誘われて、一緒にカフェに来る
  3. いつのまにか何人かは常連に

という黄金パターンがあるんですが、これはCoworkingスペースの場合に限らず、なにかのプロジェクト然り、サービスのスタートアップ然りだと思います。

ざくっとまとめると「友人巻き込んで、100人に」作戦。

フェーズ3 - 1,000人へ

この先は、だんだん個人レベルのコントロールが効かなくなって来ますので、正念場です。

3月からの半年間は水曜だけでしたが、正式なカフェ(飲食店)としてリニューアルし、9月からは毎日オープンする体制へ移行しました。その結果、各メディアで取り上げていただいたこともあって、面識のない方にも多く来ていただけるようになりました。

今、延べ1,000人くらいの方が、OSSCafeに訪れたところだと思います。さすがに、「いいね!」した方が全員来た訳ではなくて、リピータに支えられての数字ですが、後から思い起こすとちょっと気が遠くなります。

100人から1000人にする部分は、正直、方法論があるのかどうか分かりません。ただ、Coworkingの中でメディアなどとも呼応しながら、進めて行くことは様々なプロジェクトで可能なはずです。

Coworkingとプロジェクト

ここでは、OSSCafeの話として書いていますが、こんな話はきっとこれからCoworking界隈の各所で起きて来ます。そして、「フェーズ1」として書いた「1が10に」の部分、これが特に重要だと感じています。従来だって、コンペに出れば個人でもいきなり1,000人に露出するチャンスはありましたけど、逆に10人とかにアクセスする手段は案外なかったのです。でも、Coworkingの恐ろしいところは、それが毎日、しかも1→1010→100の段階でもしっかり揉まれて来るので、1,000人にアクセスする段階ではかなり図太くなってしまう、という図式が描けること。

日本で今まで弱いと言われていた部分ですが、Coworking後、一桁違うスピードで様々なWEBサービスが生まれているのは間違いありません。カフェで耳にするプロジェクトだけで、一体いくつあるのやら…。

来年は、私も何か新しいサービスを立上げに挑戦したいところ。
引き続き、Coworkingを楽しんでいきたいですね :-)